2018年5月11日金曜日

水分の取り方


先日の個人戦から2日後に団体戦が開催されました。

2日間に分けて開催されますが、2日目は朝から雨と急な気温の低下があり悪天候となりました。

それでも選手たちは日ごろの成果を出し、見事埼玉県で優勝を飾りました。

去年から2連覇を達成したので、さぞかし嬉しい出来事だと思います。


ゴールデンウイーク中と比べ、10度近く気温が低下。雨が降っていたのもあり、地面は滑り、気圧も低下しているのでボールの当たりが悪く、身体の関節にも重く影響があります。

そんな中心配なのは、足のけいれんと体温の低下です。

動いても汗をかきにくい分、発汗ができません。

そうなると身体はフィードバックを起こし、尿として老廃物を出そうとします。

その際、体幹に比べ体肢(手足)は体幹に熱を集める為に冷たくなってしまいます。

運動をすると汗がでるため、血漿浸透圧は低下し、尿の浸透圧(尿の濃さ)は上昇します。

その為、運動中は尿の量が少なく、色が濃いと思います。

身体は等張に向かう為、血漿浸透圧を上昇、尿浸透圧を低下しようとします。

身体の水分を集める為、脱水まではいきませんが、水分量は低下します。

足がつる原因は 疲れ 脱水 過度の筋緊張 です。

血漿浸透圧が低下している分水分補給もうまく身体になじみません。
(飲水をすると血漿浸透圧は余計に低下します。色の濃さが薄まるイメージの方がつきやすいかもしれないです。)

スポーツドリンク等は身体に浸透しやすいのでその中ではとても有効的だと思います。

そのほかアミノ酸(特にバリン・ロイシン・イソロイシン)であるBCAA(branched Chain Amino Acids)が入っているサプリなども効果的です。

最近ではアミノバイタルが薬局で売っていますので、簡単に手に入ると思います。

BCAAには、筋肉を増やし、回復を早め、持久力を上昇させ、体脂肪を減らす役割があります。

運動している方にとっては何よりの成分だと思います。

私がトレーナーをしているテニスでは1日数試合行うことが多いのでどうしても疲労は溜まってしまいます。

試合の関係で2試合連続なども見かけます。

選手たちに話しているのは、先手をとって行動する。ということです。

足がつってから何かをしても100%の状態にはすぐ戻りません。

30分後、1時間後を読み取って、早めにアミノバイタルを飲んだり、ストレッチをしたりすることが大切です。

幸い先日の大会では体調不良や足がつることがなかったので、選手なりにケアをしてくれたのかと思います。

雨の場合、気圧が低いので下に下に水分が動きます。

その為、身体が重くなったり、関節に水がたまり痛くなります。

では暑いときは?

汗をかき、水分が上に上に上がるので身体が火照ったり、熱射病を起こします。

これからは暑くなる日がとても増えます。

そうなると水分の取り方だけでなく、睡眠時間や食事についても気を付けないといけません。

寝るときに扇風機や冷房をかけ、身体が冷えたり

冷たい飲み物を飲み、消化機能が低下したりと今の時期とは違う心配も増えます。

ちなみに夏バテという言葉がありますが、本来夏バテとは、秋口に夏の疲れがでてしまうことです。

夏に外で運動をして体調を悪くするのはHeat Stroke:熱中症(労作性熱中症≒日射病)です。

最近では有明医療大学の教授が春バテという症状を発表していたのも記憶に新しいと思います。

睡眠時間について前回のブログで、ある法則性・・と書きましたが、

一般的に90分×nの感覚で睡眠をとると目覚めが良いとされています。

ショートスリーパーの方もいますし個人差がありますが、90分や180分寝ただけでは身体の疲労はとれないとは思います。

スポーツの調整方法について何かあればお声掛けください。

※生理学の話では多少語弊があるかもしれません。不適切な表現があれば、個人ブログにつき、ご容赦くださいませ。