2018年5月22日火曜日

野球肘の症例


ボールを投げる度に肘に痛みがでます。そう言った場合、一度検査をしてもいいかと思います。

投てきスポーツにとって肩肘の痛みは致命的です。

ましてそれで壊してしまったら相当な時間がかかります。

肘には多くの靭帯や筋肉がついており曲げ伸ばしの他に捻りの動作も加わります。

自分ではただ動かしているだけでも、せん断力や回旋力など動的なストレスを受けます。

また症状にもよりますが数日のノースローで良くなる例もあれば数週間、数か月と長くなってしまうケースもあり

手術をしなければならない事例もあります。

以下の図は症状の重症度になります。
内側側副靭帯損傷
上腕骨内側上顆炎(軽度)
離断性骨軟骨炎(軽度)
離断性骨軟骨炎重度(関節ネズミ)
内側側副靭帯断裂
上腕骨裂離骨折
下に行くほど重症で安静が必要です。


内側側副靭帯の損傷は野球をしているのであれば、耳にしたことがあると思います。

松坂大輔やダルビッシュ有、館山昌平などピッチャーに多く発症し、トミージョンという手術方法があります。

以前は靭帯が断裂したら選手生命の終わりだと言われるぐらいの大けがでした。

しかし、現代ではトミージョン手術という方法で復活する例も多いです。

復帰までには1年は要す為、3年間しかない学生にとってはなかなか踏み入れられないことだとは思います。

判断方法として、レントゲン検査、MRI検査、エコー検査などがあります。

当院には上記の3つはない為、スポーツ整形外科を紹介し、検査をしてもらいます。

検査結果次第にはなりますが、その後のリハビリは当院にて行うことができます。

(トミージョン手術を最初にしたのが、アメリカのフランクジョーブ博士で、ジョーブ博士と多くの方から慕われたようです。
ちなみにパワプロのダイジョーブ博士のモデルはこの博士のようです。)

ケガを防ぐには何より本人の感覚がとても大切になります。

重症な場合、衝撃や違和感は今までのものよりも数倍も違います。



いきなりですが、子どもの年齢によって投球制限があるのはご存知でしょうか。

全てがうまくはいきませんが、骨格が完全でない子どもには無理をさせない為に投球制限をかけます。


小学生では一日の投球数50球以内し、練習期間は1週間に3日まで、300球以内、変化球は投げないこと

中学生では一日の投球数を70球以内とし、1週間に6日までとします

高校生では一日の投球数100球以内とし、1週間に6日までとします

全力投球数は、小学生では150球以内、試合を含めて週200球を超えないこと。

中学生では170球以内、週350球を超えないこと。

高校生では1100球以内、週500球を超えないこと。なお、どのカテゴリーも12試合の登板は禁止。


最近では子どもだけでなくプロ野球やメジャーでも完投する投手が少なくなってきています。

先日の大谷翔平の投球では調子が良かったが。100球を投げた場面でフォアボールを出した所で交代したのもありました。

ピッチャーの数が違うのもありますが最高級の舞台でも投球制限はします。

メジャーの方が情に流されずスパッと変える印象がありますね。




私のトレーナー先である野球部とソフトテニス部ですが、投げる、打つなど頭の上から腕を振り下ろす動作をします。


以前、そのトレーナー先でInbodyという体成分測定を行うときにケガの既往歴を調査しました。


結果として野球に関しては8割、ソフトテニスでも6割を数える選手たちが肩や肘に痛みや不安を抱えていることがわかりました。

肩のラインよりも腕を上げるオーバーヘッドスポーツでは似た症状が起こりえると思います。

その他にもバレーボール バドミントン ソフトボール ゴルフ ハンドボールなど球技種目に多発します。

水泳や陸上のフィールドでも起こります。

予防として、アイシングやストレッチ、マッサージや鍼灸が効果的です。

当院では筋肉のハリを抑制するEMSや、痛みの感覚を抑えるHi-Voltなど、オリンピックでも常時使用している機器があります。

また私自身も肩や肘を痛めた経験から学んだ身体の使い方や身体の仕組みなどのノウハウを子供たちに説明しています。

野球部あるあるではないですが、高校野球を経験したからこそ選手の気持ちも理解しやすいのかと思います。

現在でも現役の高校球児や、過去に甲子園出場や大学選手権で優勝した選手も来院している実績もあります。

野球肩や野球肘が原因で大好きな野球ができないのは本人も親御さんも指導者も苦しい思いをします。

その選手だけでなく、選手のバックグラウンドも大切にしながら施術をしていきます。

野球肩や野球肘でお困りの際はご相談ください。








おおみや東整骨院
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