2017年11月21日火曜日

小児の脱臼

院長の佐野です。

今日は【肘内障】というケガについて説明をします。

手を繋いでいたらお子さんの肘が抜けた!という経験がある方はおそらくいると思います。

これは小児(特に年長さんまで)に起こりやすい特徴のあるケガです。

お子さんと手をつないでいて、急に引っ張ったり、子供が走り出した時など
肘が伸びきった時に発生します。

症例として、手をつないでいて、子供がへたり込んだ時に大人との身長差があるため伸びきり負傷したり
走ろうとしたところ手を掴み負傷することや
子供が寝ていて布団と布団のすき間に手が埋まった時に負傷したりと発生機序はいろいろです。

ケガの特徴としては
①負傷した腕がブラブラしている。
②子供が腕を触らせてくれない。
③ずっと痛みが続くのでとにかく痛い!!(何回もケガしてる子供だと痛がらない事もあります。。。)
④ボールやペンを渡しても反対の腕ばっかで触ろうとする。

とにかく痛く泣いてしまうのが大半ですが、焦らずに発生機序を整骨院に伝えてください。

というのが、転んで手を衝いた時と今回の肘内障では発生機序が違ければ、症状も変わってきます。
特に子供の骨はまだ成長途中なため、仮に骨折があっても微小なものならレントゲンで写らない場合があります。

僕たち柔道整復師・整骨院ではレントゲン検査ができないのでそういった発生機序や腫れ、発赤、関節運動が可能か、などで傷病を判断します。

解剖学的な説明をすると
肘の関節を繋いでいる【橈骨輪状靭帯】というのが人間にはあります。
子供の身体は成長途中な為、橈骨輪状靭帯が役割をしっかり果たしていません。
その為、肘が抜けてしまうことがあります。

しかし、小学生になるあたりに身体の発達とともに機能がしっかりとします。
なので小学生になれば肘内障になることはほぼなくなります。

ずっと泣いていても整復をしてしまえばピタっと泣き止み両手でボールを掴んだりと今まで通りになります。
予後は良好であり、脱臼クセがついたりもなく
同じく腕を引っ張ったりしなければ勝手に抜けるようなことはありません。

特に2~5歳のお子さんは外に出たら走り回りたくてしょうがない年頃だと思います。
当院も中央通りに面していることから人も車も多く、急に飛び出すのはとても危険です。
なので手が出てしまうのはしょうがないことですが、くれぐれも気をつけてくださいね。

何か様子がおかしいな?と思ったら一度ご相談ください。

おおみや東整骨院

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